キングメーカーと《無のロッド/Null Rod》
2017年6月21日キングメーカーという言葉をご存知だろうか。
ボードゲームを嗜んでいる人なら聞いたことがあるかもしれない。
"上位2人が争っている時に、どうやっても1位を取れない(と推測される)プレイヤーの取った手によって、その勝敗が決してしまう"問題のことを言うそうだ。
転じて、妨害により自分と特定の人間が沈んで、別の人間が相対的に得をする状況もまた、キングメーカーと表されることがある。
EDHに於いては打消しがいい例だろう。打ち消した人間と、打ち消された呪文の持ち主だけが損をする。
ほかのプレイヤーは、一切リソースを失っていない。だからこそ、そこのロスを補える秘儀の否定が価値を持つ。
さて、《無のロッド/Null Rod》というカードがあり、クリーチャー主体デッキのあなたはプレイした。一番有利なのは誰だ?
話の流れに沿えば、正解は、別のクリーチャーデッキを使うプレイヤーだ。あなたは2マナとカード1枚分損をしている。
このようにして《無のロッド》や《呪われたトーテム像/Cursed Totem》のような妨害置物は刺さる相手には強力だが、刺さらない相手には利敵ともいえる行為になってしまう。従って、特殊な例を除いては入れるべきでないカードと考える。
特殊な例とは?
・環境に刺さる相手しかいない
卓を囲んでいる全員に刺されば、自分に相対的に有利な相手はいない。完全に入れ得カードになる。
・仮想から外れる相手に元々強い
例えば《艦長シッセイ/Captain Sisay》はその気になれば高速で《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》を置きに行けるため、緑のマナクリを主体とするデッキには滅法強い。
そのため、マナクリを主体としない≒アーティファクトに頼っているデッキに対抗するために、《無のロッド》を入れる選択肢がある。
尤も、《シッセイ》は《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》や《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》もサーチできるため、《無のロッド》に頼らずともアーティファクトデッキに対応できる。
これは《無のロッド》に限った話だが、自分が《Mana Crypt》や《太陽の指輪/Sol Ring》すら入れない、例えば《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》のようなデッキなら、採用を検討しても良いと考える。
というのも、マナクリ主体のデッキでも、上記2枚などの強力なマナアーティファクトや、《出産の殻/Birthing Pod》などを入れていないデッキは少数だろう。
そのような相手には《無のロッド》は少しだけ効く。自分は一切効かない。その差で、2マナと1枚のアドバンテージを埋めることが出来る。
そういう意味では、《トーテム像》は一切効かない相手も多いので、自分が効かなくても入れない方が良いと思われる。
ボードゲームを嗜んでいる人なら聞いたことがあるかもしれない。
"上位2人が争っている時に、どうやっても1位を取れない(と推測される)プレイヤーの取った手によって、その勝敗が決してしまう"問題のことを言うそうだ。
転じて、妨害により自分と特定の人間が沈んで、別の人間が相対的に得をする状況もまた、キングメーカーと表されることがある。
EDHに於いては打消しがいい例だろう。打ち消した人間と、打ち消された呪文の持ち主だけが損をする。
ほかのプレイヤーは、一切リソースを失っていない。だからこそ、そこのロスを補える秘儀の否定が価値を持つ。
さて、《無のロッド/Null Rod》というカードがあり、クリーチャー主体デッキのあなたはプレイした。一番有利なのは誰だ?
話の流れに沿えば、正解は、別のクリーチャーデッキを使うプレイヤーだ。あなたは2マナとカード1枚分損をしている。
このようにして《無のロッド》や《呪われたトーテム像/Cursed Totem》のような妨害置物は刺さる相手には強力だが、刺さらない相手には利敵ともいえる行為になってしまう。従って、特殊な例を除いては入れるべきでないカードと考える。
特殊な例とは?
・環境に刺さる相手しかいない
卓を囲んでいる全員に刺されば、自分に相対的に有利な相手はいない。完全に入れ得カードになる。
・仮想から外れる相手に元々強い
例えば《艦長シッセイ/Captain Sisay》はその気になれば高速で《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》を置きに行けるため、緑のマナクリを主体とするデッキには滅法強い。
そのため、マナクリを主体としない≒アーティファクトに頼っているデッキに対抗するために、《無のロッド》を入れる選択肢がある。
尤も、《シッセイ》は《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》や《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》もサーチできるため、《無のロッド》に頼らずともアーティファクトデッキに対応できる。
これは《無のロッド》に限った話だが、自分が《Mana Crypt》や《太陽の指輪/Sol Ring》すら入れない、例えば《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》のようなデッキなら、採用を検討しても良いと考える。
というのも、マナクリ主体のデッキでも、上記2枚などの強力なマナアーティファクトや、《出産の殻/Birthing Pod》などを入れていないデッキは少数だろう。
そのような相手には《無のロッド》は少しだけ効く。自分は一切効かない。その差で、2マナと1枚のアドバンテージを埋めることが出来る。
そういう意味では、《トーテム像》は一切効かない相手も多いので、自分が効かなくても入れない方が良いと思われる。
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